aizome

その昔、日本全国に紺屋は存在しておりました。あの白袴の紺屋さんのことです。




 
dyeingひと手間かけた染色

1960年代、日本の繊維産業は、いつも環境問題の批判と関心の的でした。
染色に関して言えば、大量の水を使用する、腐食性薬品・塩類等を使用した排水と
廃棄処理、それに伴う膨大なコスト。
都市の条例強化は、産地ごと地方へ・海外へと移って行く動機のひとつとなりました。

これだけ環境問題が話題になっている現在、Mayfieldブランドにも微力ながらも
出来ることはあると思っていました。
そして人工染料ではなく、環境に優しい「天然植物染め」に辿りつきました。

ai 藍染

日本の風景を映す深遠なブルー、藍色。
明治初期に来日した英国人化学者、ロバート・アトキンソンが「JAPAN BLUE」と賞賛した
日本の色。
藍染は、日本各地にあった「紺屋」で染められていました。

1880年 ドイツの化学者アドルフフォン・バイヤーが、インディゴの合成に成功。
1897年 BASFが量産法を開発する。
アドルフ氏は後にノーベル賞を受賞します。

瞬く間に合成インディゴは世界を席捲し、日本には明治の終わりに輸入されています。
日本の天然藍は駆逐され、次第に市場から姿を消していきました。

ai_mayfield

Mayfieldが藍染にこだわる理由

それは、天然藍だけにしかない美しさがあるからです。
普通、綿などをブルーに染める時、繊維業界の人ならば直接染料、反応染料等の
化学染料を用いるのが普通です。
しかし比べれば一目瞭然全、天然藍とは全然色が違います。
どのように化学染料を配合しても、決して出すことはできません。
藍のブルーは、単純に「青」という言葉では 表現しつくせないのです。

瓶覗き・天色・浅葱色・縹色・藍色・納戸色・紺色・渇色・上紺

すべてブルーを表現しています。昔の日本人の感性は凄いですね。
英語で言えばサックス・ブルー・ネイビーくらいですか?
とにかく美しい色です。

染加工-1

空気に触れぬ様液に浸します。

大川_1348

愕くほど静的な染色作業です

染加工-3

藍とは思えぬ色になってます



染加工-4

水洗いして酸素に触れます。

染加工-大川

なんと藍色に染まっています。

染加工-6

染めた上がったレースです。


現在(平成27年)、たで藍を原料とする徳島県の「すくも・藍玉」の生産量は
激減し続けてています。
希少となった「すくも・藍玉」ですが、栃木県佐野で100年ぶりに佐野藍復活
のニュースが入って来ました。
復活に精力的に活動されている 紺邑 大川さんのHPです。

草木染め 草木染め

草木染めは、植物の花、葉、根、皮、果実等を原料にして染色する方法です。
沢山の植物から色んな個性の色が出せます。

あかね・えんじゅ・ログウッド・くちなし・桑の葉・柘榴・柿渋・丁子・やまもも

ざっと書き出しただけでもこれ位あります。
この二倍以上の植物が使用されていると思います。
草木染めストール
草木染めは、植物を煮て色素を抽出し染めていきますが、染液で染めただけでは安定しません。
水に溶かした金属に反応させて、固着・発色します。
同じ植物染料でも「媒染する」金属によって出される色が違ってきます。
古来よりの試行錯誤の繰り返しの末に、植物染料が持っていた隠れた色合いを
引き出してきました。
化学染料では引き出せない優しい草木染めの色は、日本の伝統色と言っても過言ではありません。

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